こんにちは。finnba管理人のクドウです。
突然ですが、日本の海上自衛隊は、伝統的に金曜カレーを食べる、ということは有名な話ですよね。
フィンランドでも実は軍隊独特の食習慣があるのです。それがなんと、豆のスープ。
目次
フィンランド人にとって、「豆のスープ=木曜日」
フィンランドでは、今も徴兵制があり、男性は軍隊に入隊することが義務とされています(例外もありますが)。
軍隊に務めている間の食事は、食堂で提供されるのですが、そのうち木曜日の昼食は必ず「豆のスープと付け合わせのライ麦パン、デザートにはパンケーキ」と決まっています。さらに、軍隊以外では、学校給食でも同じような伝統があるようです(管理人ユハの小学校ではそんな習慣はなかったようですが)。
この豆のスープは、子供から大人まで大人気らしいです。ユハも、軍隊に居た時の料理で一番好きだったのがは豆のスープなんですと。
なぜ木曜日に食べるのか?
この習慣の起源は、金曜はfasting day(つまり、絶食する日)とされていて、その前日に食いだめ?するために豆のスープ食べたことが始まりらしい。安くていっぱい食べれるしいいんですかね…。
軍隊で食べる習慣が始まったのは第二次世界大戦の頃かららしい(出典:wikipedia)。
実際食べてみた。
正直、「豆のスープでテンションが上がるなんて、フィンランド人てよっぽど質素な食生活…。」と思ってしまった。しかも、豆の種類はグリーンピース…。
でも、海軍カレーが美味いんだから、豆のスープも美味いはずだ!
ということで、食べてみました。もちろんライ麦パンと一緒、デザートにパンケーキという王道の食べ方で。
パッケージは超おしゃれ
豆のスープ(缶)のパッケージ表面。豆のスープはフィンランド語で”hernekeitto”と言います。フィンランドのスーパーでは必ず見つけることができるぐらい一般的なもの。
裏面。おしゃれや〜。
ちなみに、フィンランド語で「木曜日。豆のスープの日。」とパッケージにまで書いてます。
缶を開ける。
まず、底に穴を開けて…
上の開け口から開ける
/ポコッッッ\
底に開けた穴から息を吹けば筒状の物体Xが出てきます。
煮て、マスタードを入れると完成
少し水を入れて火にかけます。うーん…なんとも言えない見た目…。
最後に、フィンランドのマスタードを入れると完成。結構な量を入れてます。
ちなみにこれがフィンランドのマスタード。日本で手に入るマスタードよりもずっとマイルドでツンとした辛味が少ないです。
付け合わせはもちろんライ麦パン!今回はバターを塗ってます。
実食!
食べてみました。
味は……想像通りでした。
グリーンピースをスープにして、マスタードを入れたらこうなるよな、という感じ。
味よりも、食感がなんとも言えない。コーンスープみたいなクリーミーさは無くて、微妙にグリーンピースの破片が残っていて口の中がザラザラ…。ずんだみたいな感じです。
個人的には、今後一生食べなくても、わたしの幸福度には全然支障ない料理でした。
デザートのパンケーキは美味!
デザートはもちろんパンケーキ!ジャムと食べるのがフィンランド流です。贅沢にアイスもつけちゃいます。
これは、文句なしに美味しかったです。
※パンケーキの作り方は後日紹介予定
まとめ
結局、日本人にとって豆のスープは、あまり特別な感じはしないと思いますが、フィンランド人にとっては、伝統的な料理、落ち着く料理のひとつなのです。木曜日の豆のスープは、たまにレストランでもやっているので、皆さんもフィンランドの旅行の際に見かけたら、試してみてはどうでしょうか?
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