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「フィンランドは寒いだけの国」は誤解!?フィンランドの気候のほんとのところ

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こんにちは。

ポケモンGOにハマり、改めて初代ポケモンをDSにダウンロードしてハマり、全然ブログ更新していなかったクドウです。

 

ここ最近は、札幌でもめちゃくちゃ暑くなったり、台風で猛烈な雨が降ったり、「北海道の夏は過ごしやすい説」崩壊の危機を身に染みて感じています。

 

そんなときに思うこと。

 

「嗚呼、フィンランドはきっと過ごしやすいんだろうなあ…」

 

ヘルシンキの爽やかな夏とカモメ

 

フィンランドというと、北にある国で、むっさ寒いだけみたいなイメージが強いのですが、意外と夏は過ごしやすいんですよ。

 

ということで、今回は旅行に行くときなどに参考にしていただけるよう、そして誤解を払拭するため、フィンランドの気候について紹介します

フィンランドの地理

まず、フィンランドってどのくらい北にあるのか見てみましょう。

フィンランドと日本の位置を比べてみた

フィンランドと日本の緯度を比べてみた

フィンランドの首都ヘルシンキの緯度は「北緯60°10’15″」(60度10分15秒と読むらしい…)

日本の首都東京の緯度は「北緯35°41’22″」でした。

ちなみに、札幌の緯度は「北緯43°03’51″」です。

 

うーん…ピンと来ない…。

緯度で1度はだいたい111kmらしいので、ヘルシンキは東京よりだいたい3330km北にあるということみたいです。

札幌からも1900kmくらい北になるので、結構北にありますね。

 

地図で見るとこんな距離感。

フィンランドと日本の距離を表した地図

地図データ:Freepik

フィンランド国内でも気候は違う

そんな北国フィンランドの国土は日本と同じように縦になが~い形状

日本の沖縄と札幌の気候がまったく違うように、南にあるヘルシンキと北にあるロバニエミの気候は全然違います。

それぞれの地域についてはまた別の機会にご紹介します。

フィンランドの季節別の気候

フィンランドにも四季があります。同じ北半球なので、日本が夏であればフィンランドも夏、逆もしかり。

以下、フィンランドの気候を季節別にざっくりまとめました。

冬(11月~3月):フィンランドで一番長い季節。とにかく寒い。

寒くて暗いフィンランドの冬

日本では、「春夏秋冬」という言葉のように、四季は春から始まると考えられますが、フィンランドの四季は冬で始まります

なんでかは知りません。

 

だいたいどの地方でも平均気温が0°c前後となり、それが3カ月以上続きます。

フィンランド気象庁のWebサイトには、一番寒くなるのが1月下旬頃で、最低気温は、北部と東部では-45°c~-50°c、その他の地域では-35°c~-45°cくらいになると書いています。

 

とにかく寒い。いや、痛い。そして暗い。長い。……つらい。

 

とくに北部ラップランド地方では、太陽が一日中昇らない極夜が見られ、-30°c前後になることもざら。

旅行に行くときは、とにかく寒さ対策をしてください。現地の人でも、外に出るときは、タイツを中にはいたり、スキーウェアみたいなものを着たりしています。

その寒さと暗さのおかげで、オーロラを見ることが出来る時期でもありますが…。

 

ユハ(管理人②)の実家がラップランドのロバニエミにあるため、私もクリスマスの時期に行くことがあります。一番最初に行ったとき、寒さをナメ切っていた私は、札幌に居るのと同じ格好で行って、凍りかけました。おそらく今までの人生で一番凍りかけました。

 

でも、実はこの冬がフィンランド人にとって、家の中で落ち着いてゆっくり家族と時間を過ごす、という大事な時期でもあるみたいです。(あ、でもフィンランドでも冬にうつ病になる人が増えるみたいです。)

春(4~5月):雪どけの季節。でもまだ寒い。

冬が終わると春が来ます。春には、だんだん太陽が出ている時間が長くなり、雪がとけていきます。

が、平均気温は0°c~10°cなので、まだまだ寒い。

日本のように、桜の木の下でお花見をするには寒すぎるくらいの気候です。

夏(6~8月中旬):短い夏は、日本の夏よりも涼しくて、爽やか。

フィンランドの短い夏を楽しむ様子

北国フィンランドにも、短いですが夏はちゃんとあります。

 

ただ、日本で「夏」と言えば、8月のイメージが強いと思いますが、フィンランドで夏と言えば6月。

フィンランド語でも6月は「kesakuu(ケサクー)」と言い、文字通り「夏月」という名称なのです。これは恐らく、6月末に「夏至祭」があるからでしょうね~(夏至祭について説明は今回は省きます)。

 

フィンランドの夏の気候は、概ね涼しくて爽やかですが、しっかり30°c近くになることもあります

平均気温は、15°c前後で、25°cを超える日は内陸、南部で10~15日くらい、北部で5~10日くらいあります。

 

日本のような蒸し暑さは無く、とても過ごしやすいのですが、半袖だけだと少し肌寒く感じるときもあるので、何か羽織るものを持って行った方が良いと思います。

太陽が出ている時間がかなり長くなり、北部のラップランド地方では一日中日が沈まない「白夜」が見られます。

秋(8月下旬~10月):あっという間の夏が終わり、だんだんと厳しい寒さに…

フィンランドの秋に見られる紅葉「Ruska(ルスカ)」

フィンランドでは、あっという間に夏が終わり、8月末ぐらいから秋が始まります。

9月はフィンランド語で「syyskuu(スースクー)」、文字通り「秋月」と呼ばれています。

平均気温は10°c以下にまで下がります。

 

この頃になると、気温が一桁になることも増え、かなーり寒くなってきます。フィンランドの秋は比較的短いので、気づいたらすぐ厳しい冬がやってきます。

 

まとめ

  • フィンランドにも四季はあって、日本と時期も似ている。
  • 冬の寒さは厳しいが、夏は暖かく過ごしやすい

とにかく寒い冬があることは間違いありませんが、フィンランドにはちゃんと四季があり、特に夏は避暑地として休暇を過ごすのに最高の気候です。

フィンランド旅行の際などのご参考にしていただければ嬉しいです。

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